砥部焼は飯椀や重ね丼などから始まった。民系の窯である。豊富な砥石のくずを原料にして、松の木を燃料にして登り窯で焼いていた。現在は穴窯など各種の窯がある。
基本的な特徴は白磁に透き通った藍で描かれた模様、ぽってりと厚味のある素朴さが懐かしい陶器である。220余年たった今も歴史、伝統の技が活かされている。もう一つの特徴は砕石、製土、製造(成形、絵付け、焼成)、販売と全て分業が確立している。しかし最近では、成形から焼成まで一人で行う職人も多い。現在雑器から花器などの作品に至るまで幅広く製作している。歴史があるだけに産業美術の世界でも優れた名工がいる。
松山商科大学経済学部卒業、会社勤務、脱サラ、瀬戸窯業訓練校、森陶房
焼物は大別して陶器、磁器に分けられるが、磁器の代表的な顔料である呉須(藍色)を吹付け、白磁の白と呉須の藍色のコントラストの調和を目指す。吹付けは薄い呉須を7〜8回吹き付ける事で深みのある藍色となるがその際、呉須の濃さ、施釉の厚味により色調が左右され出来の良し悪しの要因となってしまう。
商品にしても作品にしても、ひとつひとつに手を抜かず、精一杯気持ちを込めて作ること。
基礎を大切に。
職人名
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森多々良(もり・たたら)
雅号又は銘
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生年月日
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昭和20年3月5日
職種(種)
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砥部焼
作品(アイテム)
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技数(積)
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弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
5〜6年。
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技の種類や工程
ボディにデザイン象嵌-素焼-マスキング-吹き墨-施釉-本焼
現在の立場(役)
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現役
次代 他
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