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15才より始める。当時はなぐられることは日常茶飯事でした。 |
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ここは道具に付いて語ります。柘植の櫛は国産で柘植に似ている木を使ったシャムと言われているタイ産があります。タイ産は水分を含みやすく曲がったり折れたりと質が国産物と大きく低下します。大きな違いは価格です。ほとんど観光地等で売っているものは100%タイ産です。
国産は少なくても2万前後するし我々が使っているのは形状があり、3万〜5万ぐらいする誂え品です。よく土産に買って来たと我々に見せて頂きますが、何と言って良いのか分らないほど本柘植と明記されていながらほとんど騙されています。もちろんタイ産でも気分や丈夫さは違うが大切に使う事で本柘植に似ての効果は期待出来ます。柘植の櫛には優しさがあります。まずお相撲さんは枝毛が全くありません。髪を大切にしたい人は絶対に柘植櫛をお薦めします。
髪の毛は鱗のようになっています。逆毛はこの鱗をたてていきます。逆毛をたてることは少なくなったが髪へのやさしさで柘植櫛は最適です。長い髪をしている女性はブラシを使うより揃え櫛などを使う事をお薦めします。枝毛も防げるしと良い事尽くめです。柘植櫛を使う場合は油をしみ込ますなど多少ルールがあります。
柘植櫛は長く使う事で木目等に油が入り色が深みをまして鼈甲のようになっていきます。30年以上使っている人はまれですが私の櫛は毎日使って30年以上経っています。使い方さえ間違えなければ大変丈夫です。 |
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勝負に挑むお相撲さんが常に気持ちよく戦えるように、気持ちを大切にして道具から始まり仕事をしています。 |
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床山は部屋数の関係から50名以上います。最近は厳しさが薄れています。常に真剣に国技を支える誇りと自覚を持ってほしいと思っています。技の修得は他人の技を見ることですからこれで良しとせず修業してほしいと考えています。 |