本格的“手ひねり”職人は唯一かもしれない。すごいの一言である。粘土を手でこねて焼き、着色する。
“手ひねり”と言う言葉を聞いて、即座に職種が分かる人は殆どいない。
焼物の一種であるが、型を一切使用せず手で人形等を作り上げる。現在手ひねりをやる人は多少はいるが、本格的にやっている職人は、多分全国に杉立氏一人しかいないと思う。
ともかくどの作品を見ても楽しく、奥の深い凄さも秘めている。こうした職人が一般に知られずにいる事が不思議である。又、実に職人らしい職人で、腹も座っている。1日の飲み代と生活が出来ればと飄々としている。
作った作品を見て、これはここが悪いんだけどと言ってしまうおおらかな親方である。写真を取る前に先ずはビールの栓を抜いた。
親方はTV取材であろうと常識のない御仁だとさっさとやめてしまうとか。酒も回り舌も滑らか、余談もいっぱい飛び出した。現在教わりに来ている人が2名いるが、月謝を貰っているのかいないのか。ともかく何となく教えている。実に痛快である。作品の撮影を始めると、未完成のがあるが、これはこれでと出してくる。こちらも素晴しいのでつい写してしまう。勿体ないのでこれも下の写真に紹介している。
例えば、写真の行商江戸風俗であるが、100種は優にある。今回紹介している物の中で、11bと11dは未完成であるが、棒手振(ぼてふり)と言って昔、行商で天秤を担いで触れ歩いた人達の総称である。11bは天秤を担いでいないが、天秤に何を付けるかによって変わる。11dは魚屋で、これから魚桶を吊す。
その内、折を見て親方に江戸風俗全種をお願いし、一体一体日本職人名工会で説明を付けて一冊にまとめた江戸風俗てひねり絵巻を完成させたいと考えている。
価格:氏の作品は場所によって、例えば22-2-1などは16〜25万で販売されている場合もあるとの事。
材質:すべて粘土で焼いてあります。
製作日数:ほとんどの作品は注文を受けてから製作します。品物によっては2ヶ月から半年ほどお待ち頂く場合もあります。
全てご注文を頂いてから詳細はご連絡いたします。
ご注意:全て手ひねり細工です。作品は全てオリジナルで写真とは多少異なってきます。又、形抜きではない為、動きはあえて違う形で作っています。たったひとつの物をお探し頂けます。写真の未完成物は完成させての価格です。
作品の画像をクリックすると詳細が見られます。 |