中国の道教にある、南極星の化身と言われています。 これは南極星が道教では南極老人星という星であり、その仙人こそが寿老人である為です。 また寿星の化身とも言われることもあります。中国ではかの老師が100年生きたと言う 諸説もあり、その聡い老いをして同一とされていたようです。 思想家である老師が習合されたのは道教にある如何に生きるかと言ったような現世的な 教えも強く関係しているそうです。また手に持つ桃や、同衾に描かれることが多い鹿は 長寿の象徴です。

日本でも同じように1000歳を超える神仙として継がれてはいますが、 社会的な色合いよりも、賢人の尊重と敬老精神が作用して、いささか和やかな仙人を 求められてきたようです。日本ではこれが長く同じだったようで、長寿に始まり家庭の円満や 子宝など、家族の厄除や日々の安生を中心に頼まれて来ています。単なる神と言うより 高徳で「賢い老人」としても敬愛されることで、人自身に招福する役目を果たしています。 賢く生きることこそ寿老人の象徴ですが、家族を幸せにして欲しい人の方が多かったようです。