桜井広晴 七福神根付

日本神話にまでさかのぼるような起源がおぼつかない神様もいます。また日本でも七福神のご利益は歴史と共に少しづつ異なっており、実は七福神には単純な招福や富財（金運など）は全ての神様が持っていると言えます。地方や寺社に依ってもご利益はまた変わってしまいますが、常に民衆の為に在る守り神であったという証拠であると言えます。しかし、ご利益をかねているように見えてもやはり神様ごとに出来ることは違います。例えば、富財のご利益ひとつをとっても大黒様と恵比寿様では実際に同じではありません。七福神は人生全てにご利益を齎すことが本当です。まず「何のご利益があるかよりも何を求めるか」という、その人の積極的な目的が大事です。各ページに簡単な歴史とご利益がありますので、お求めの方は必要な神様を少しだけ考えてみると宜しいと思います。

江戸時代に抜群の人気を誇った根付の中でも七福神は現在でも変わらない人気があります。七福神の信仰は室町時代後期になって、庶民の願いを聞き届けてくれる福の神として広まって行き、江戸期に一般的になったものです。