鹿島錦の美しさと豪華さ、品格は、見ていて日本一の手芸の極致と言われていることを納得する。大谷氏は殆どの人が創作的な作品中心に織っている芸術家といった道を歩くことに、多少の疑問を感じていた。アマチュア的な人も芸術家側にいることも気になっている。ほとんどの伝統の技が衰退の道を辿り始めている今日、歴史を継承する鹿島錦について言えばアマチュア意識から脱した誇り高き職人でなければならないと確信している。又、作家でもありたいと考えている。大谷氏の作品の、織りの多種な展開は一目瞭然であり、紋様は特注でも可能である。自宅にはスタジオを持っており、有名な音楽家や劇団などが稽古に使用している。そこが仕事場である。
一本の糸を綾織りしながら紋様を浮かび上がらせていく気の遠くなるような技は、えも言われぬ美しい織物となって完成する。干支の木目込み人形の木目込みまで自分で行う。楽しみながら作っている。 送料を改定しました。お買い上げの合計額が一万円以上で送料無料になります。(2010,7)
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