“大店は圧倒的な品数から選べますが、私達には在庫はほとんどありません。
しかし、特注という方法ではお受け出来ます。”と語る手描き友禅氏である。氏の師匠から受け継いだ色への考え方は筋金入りである。大久保氏の色指しは京都などから指名がくる。
最近では額に入れた自分の作品も作っている。例えば年賀ハガキに描いている“冬の幼き日の兄と妹の作品”が既に23種集まっている。名工会ではこの作品を更に広げ、季節物なども作ってもらえればと希望している。
この作品は現在、何点かが友禅で作品となっている。原板は版画であり、当然墨は友禅の技を活かして版画の墨線を布に染め付け色を挿している。手描きとはまた違った味わいがある。
色の名手である氏の特徴は、色へのあくなき追求である。作品は同じ絵柄で四季の色を楽しめたり、同じ景色を朝日、日中、夕日と時間を分けて色の変化を表現する。
一つの絵には必ず季節物で4タイプ、時間物は3タイプがある。無い場合は既に誰かの手元に渡っている。氏は友禅師としての手法とその精神を徹底して貫いている点で期待でき、大きな挑戦をしてもらいたいと思っている。
※着物の価格については職人直売価格です。
特注については全て柄等を見て決めさせて頂きます。ご相談ください。
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