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修行を始めた時は16歳になっていなかったと思います。非常に厳しく仕込まれました。
今考えてみれば、昔の呉服屋さんはただ売るだけの割り切った考えではなく、一緒になって私達修業の者にまで、真剣に考えてくれていました。呉服屋さんからのアドバイスはそれは厳しく今となっては有り難く良い思い出になっています。当時は体重がみるみる減っていきました。 |
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自然の中に自分を常に置き、一体となっていきます。自然のイメージを掴んで、色を読み、そしてイメージの中で色を溶いていきます。そして一つ一つの図柄は自然の佇まいの中にどうあるべきかを図柄と地染めの中で表現していきます。自然を自分のイメージに取込むために常に集中します。 |
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どんな時でも諦めないで信念を貫く。それは活きるということになるのでしょうか。
これは全ての職人が前へ進む時に歩いて来た道と思います。 |
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どんなにつまらないと思えるようなことでも一生懸命にやることてす。
針の穴を見てどんな小さな穴でも、近付いて穴に目を付けて覗けば次第に穴の先にほぼ180度の視野が開けて来ます。前が見えて来ます。どんな事でもこれは一緒です。覗こうと真剣にやらなければいつまでたっても物は見えませんし、分ったつもりで語ってもそれは穴をみて想像し、知っている事を並べて話しているだけということが多いものです。 |