職人の住む町
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全長100m、幅20m、重量630kg巨大な鯉のぼりが、まさか大空に舞うとは誰も予想しなかった。
安藤広重の江戸百景に描かれている鯉は、江戸水道橋駿河台を見下ろしながら、今正に天に昇らんとしているような姿でその構図に魅せられた。また、竜門の滝を昇った鯉はやがて竜となって天に昇るという中国の伝説“登竜門”の言葉のように巨大な鯉を大空に泳がせたいと長間考え続けその夢に挑戦した。
天に昇る出世魚の伝説、武州鯉幟の歴史と伝統、明治より続き初代の“弥喜智の鯉”は天皇の初節句に献上されたという誇り、それゆえ竜門伝説をここで再現したかった。鯉は重低音を響かせその音は正に竜の鳴き声に聞こえたに違いなかった。協力した人、延べ2000名のボランティア、構想に3年以上を費やし力を結集した。武州鯉のぼり師、橋本兄弟の夢であった。
弟勝氏も従来の鯉のぼりから今の加須の弥喜智の鯉のぼりを大空に泳がせていく夢を実現してきた立て役者のひとりである。

■ 歴史
江戸時代中期より。


  二代目弥喜智が没時、自分は25才であり後が継げるかどうか悩みましたが、こんな素晴らしい手書きの鯉幟をこの世から消してしまっては後世の人に申し訳ないと思い続けました。
  ロボットが物を作る時代になり、表情のない製品が氾濫する中で、感情のある人間にしかできない製品を創る。
 
  「鯉に恋して」仕事に恋して楽しく作れば、必ず良い物ができる。
  私の作品より、良い物が作れなければ後を継ぐな。

 

職人名 橋本隆(はしもと・たかし)
雅号又は銘 三代目弥喜智
生年月日 昭和15年12月29日
職種(種) こいのぼり
作品(アイテム) こいのぼり、龍のぼり、メダカのぼり、まぐろのぼり、ひらめのぼり、あゆのぼり
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
約10年。生きている線や、色を付ける為の筆、刷毛、捌き
技の種類や工程
裁断ー縫製ー目廻しー素描ー薄墨ーぼかしー目の色付けーこけ出しー群青ー金引きー黒目入れー腹ヒレ付けー口輪入れー口紐ー口金具付け
現在の立場(役) 現役
次代 他  
   


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