職人の住む町
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尺八とは、約1300年前、唐より伝わり、今日と同形の物は江戸で使われていた。 1尺八寸(54.5cm)を縮めたのが名前の由来。又、単に竹と呼ぶ場合もある。 竹と技が一体化し、素晴しい音を出していく。『会話がうまく言った時は本当に嬉しい』と語る3代目。
真竹は5〜6年物を使い、肉厚そして節の間隔、材質の硬さなど沢山の決まり事がある。 さらに条件の悪い場所や虐められている竹ほど良いものがある。 これを何年も乾燥させて使う。作る段階ではまず炭火であぶり癖を取る。 尺八は中間に中継ぎがあり、2つに外すことが出来る。穴は下に二つ、上に二つ裏に一つ合計5つの穴で全ての音を表現する。
一般的には良い音は遠くでハッキリ聞こえるものを良しとする。 竹の状態が一本一本違う為、微妙な調整が最終段階まで続く。
『職人として大切な事は、微妙な音の違いが分る事、尺八は元々演奏出来る人が作っていました。私もそれは同じです。それと尺八の内部の削りそして塗りがあり、常に一本づつ違いますから目が良くなくては出来ません。特に黒漆を塗る場合は見えにくく大変です。』

  2代目 晏弘に師事1987年に3代目を継ぎ現在に至る。
少しだけ一通り教わったが工程が多く熟達するまでに永い年月を要した。
  技術を受け継ぐだけでなく、自分なりに研究を重ね新しい技術を取り入れ、道具も考案し、より良い尺八を製作する様努力している。全てに天然の素材を用いる。このことが非常に大切です。
 
  材料、材質、技、そしてお客に対してごまかしのない仕事をする。
  自然の物ですから見つめ合いながら、じっくり語る気持ちで作ってほしい。全て自然の素材であることが重要です。

 

職人名 遠藤晏弘(えんどう・やすひろ)
雅号又は銘 晏弘
生年月日 昭和23年3月27日
職種(種) 尺八(全行程制作)
作品(アイテム)  
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
4〜5年 音の物なので後は一生
技の種類や工程
竹材の選択。下作り工程。漆の技法。管内の仕上げ工程による音色の変化。
竹材の選定。加工技術。漆芸。
現在の立場(役) 現役
次代 他  
   


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