伝統を生かし草木染めなど時代に合わせて作る。決めは色はその時々の条件で変わって来て、落ち着いた深味のある色が好まれる。ピンセットで生地をたたみながら、木の板の上に糊をひき、折りたたんだ花びら生地を並べ、それを花や蝶の形にふいて、かんざしに組み上げる。"髪刺し"が語源で江戸中期の頃と言われている。現在、職人は全国で10人程度いる。ほとんどの方が高齢となった。つまみ簪は糊で作るため古いものは残らず、はかなく美しいものと言える。錦絵などでしか古いものは見られないことは残念である。
■ 歴史
江戸時代中期から。 |