竹細工の歴史は過去の文献と言うより、人類が誕生し、道具らしき物を使うようになった頃から始まっていると考えられる。
容器、尖らせて刃物に、弾性を利用して弓等道具として、タケノコは猪などが食べている事から多分食用に、やがて高度な細工となり、細かく割って編むといった作業も始まったと思える。高度な細工は茶道や華道の出現と共に飛躍的に技術が進歩し、洗練されていったに違いない。極細に裂いて竹ひごを作り、細かく編んでいく技は江戸で頂点に達し、現在ではその美に個人の独創性を加味させ、竹ならではの曲線を活かして作品を作るまでに至った。
又、竹にまつわる神話や民話も各地に沢山あり、またその美しさから水墨画などにも頻繁に登場する。
竹と日本人の美意識は切っても切れない関係であろうと思われる。日本の技文化は、美意識が常に根底に流れている。その典型を竹細工に見た。
昭和34年2月、京都種子田扇丈に師事。7年間修行。徒弟制度で月に2回の休み、賃金は小遣い程度で、毎日風呂に行くとなくなる。
竹巾、厚さを一定にし編み組し、染めて漆がけした製品。
誰でも使える物(籠)、月並みですが竹にもう一度命を与える。
修行すること。(人の品、物を見る事)
職人名
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堀之内豊明(ほりのうち とよあき)
雅号又は銘
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竹豊斉
生年月日
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昭和17年5月1日
職種(種)
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竹細工
作品(アイテム)
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菓子器、花籠、八角堤籃、編み笠、矢入れ、他
技数(積)
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次代、素人から始めて手伝えるような状態になるまでの期間
約5年、竹の生年(軟弱、弾力)染色、塩基、分散、染料の使い分け
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技の種類や工程
竹切り―油ぬき―乾燥―切断―割り―はぎ―巾決め―削り―染め―編み―磨き―漆かけ―磨き
現在の立場(役)
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生涯現役 指導的立場
次代 他
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