江戸文字は千社札やビラ文字として以前からあった。これに寄席文字や勘亭流(歌舞伎文字)、相撲文字などの影響を受けながら今の文字に到達した。文字は伝達手段であり、時代に合わせて分りやすく読みやすいことを基本とし作り上げてきた。氏は文字通りこれしか無いといった背水の陣を敷いて頑張った。一つは足が悪いというハンディキャップであり、一つは人からのあおりでの事業の挫折であった。家族を抱えて生きる為の仕事は、まず神社仏閣の千社札の研究であった。
子供の頃から習字と絵だけは負けなかったことを信じて体を張った。全くの独学である。昭和47年、立川談志師匠が手をさしのべた。晴れて一匹狼は入門を果たし、平成10年10月4日ミッキー・カーチスと共に立川流で初めての色物の師匠として真打ちに昇進した。
寄席の世界ではボーイズバラエティー協会に所属する異色の職人である。名工会の理事をお願いすることにした。
独学と、全てが先生。
昔の文字より、今の人に分かること。“読み易さが基本”それと楽しい物、しゃれ札(芸人でもある文志の真骨頂)
何ごとも前向きに考える。必ず良い方向へ変っていく 。
やらなきゃ始まらない。
職人名
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立川文志(たてかわ・ぶんし)
雅号又は銘
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生年月日
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昭和15年5月15日
職種(種)
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江戸文字
作品(アイテム)
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交換札、豆札、木札、名刺、手ぬぐい、マグカップ等、全て文志文字で仕上げます。
技数(積)
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弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
本人次第 日本の文字の研究。
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技の種類や工程
墨、筆、紙、これだけでOK。
現在の立場(役)
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引退
次代 他
:
立川談文
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