職人の住む町
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現代の視点から“技文化の歴史を重視し物作りをする”新たな波が生まれています。こうした時代を進化させて行く可能性を持つた、職人を総称して新職人と区分します。
作る作品は、古裂を使いドレスを作る外人的発想や作品に昔のデザインを活かすだけの和物風ではありません。伝統工芸士以上に文化の価値を捉え、守る姿勢が溢れています。
中満氏は、伝統作品を見る時「感動できるか、出来ないか」を基準に判断します。
歴史への尊厳と探究心そして熱意は誰よりも強く、江戸の文化を熟知し、知識と実行から「主張と知恵」が自然に生まれて作品にあらわれます。「江戸文化を伝承した合財袋(がっさいぶくろ)は、平成の中満氏に至り完成した」と考えます。

追伸:写真の犬 中満さんちのワンコ
中満氏が飼っている犬はアフリカの犬で、世界最古の犬種と言う事です。バセンジという種です。不吠犬ということで全くといいほど声を出しません。臭いもありません。
エジプトのファラオの霊廟にかかれている犬の絵がこの子です。ほとんど見られない犬であり歴史的な生き物であることから趣として掲載しました。良い挿し絵であります。


  福岡大学法学部卒業
独学で江戸の袋物、堤物を研究し、伝統を活かした作品を一貫して作って来ました。
江戸時代の袋物を見ますと、一種の総合的工芸美術品と言って良い素晴らしい技が集積されています。伝統を活かしたデザイン、吟味した材料、製作の一つ一つに心を込めて作ってあり感動があります。私はもともとこうした研究が好きでした。別の仕事をしていましたが、あるきっかけから思いきってこの世界に入り、無我夢中の6年でした。
  合財袋は私なりの形を作れたと思っています。技術的には完全な手縫いです。
象牙のパーツは満足するものが捜せない為、全て自分の手彫りで考えました。
特注の作品も作っていますが、その他にも、タバコ入れ、札入れ、小物入れなど、文化を損なわずに、長く使えるもの、使いやすいものを心掛けています。
姿勢としては、江戸時代に自分を置いて現代の私に繋ぎます。自然に欲しいものや作りたいものが生まれ、その中に自分らしさが残せたらと考えています。
それと私の作品は全く金具を使っていません。止めるボタンなども全て象牙で削りだしています。
 
  気に入った作品を作る事。
   

 

職人名 中満正孝 なかみつまさたか 【新職人】
雅号又は銘 和元
生年月日 昭和31年4月9日
職種(種) 袋物 堤物
作品(アイテム) 袋物 堤物
技数(積)
次代、素人から始めて手伝えるような状態になるまでの期間
技の種類や工程
完全手縫い。
糸の蝋引きもきちんとおこない、ひと針ひと針丁寧に縫っています。
象牙の部分は統べて手造りの削り出しです。今は技術を高める為に帯留なども象牙で作っています。
現在の立場(役) 現役
次代 他  
   


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