職人の住む町
HOME 名工会の主旨 名工会の概要 職人の町一覧 職人技市 日本の技博物館 応援団 検索

仕事の大半は寺社の飾り金具を作っている。神社やお寺などの建物に取り付けてある飾りの金具である。神輿作りも行う。写真は20cm四方のミニ神輿であるが全ての金具を川島氏が作った。神輿は分業で作る。このミニ神輿も木地師や塗師(ぬし)等と共に本格的なものである。美しいだけでなく、香木が仕込んであり、近くでは良い香りがする。
又、寺社の金具であるが、木造だけでは無い。コンクリートの物もありこれは採寸の問題が難しいと言う。木造はむしろ正確で、さすが宮大工の仕事と感心するが、コンクリートの場合の失敗談がある。
現場の責任者から早くとのことで、一度は断わったがどうしてもとのことで頼み込まれ引き受けた。案の定かなりの誤差が生じてかえって時間がかかった。それ依頼コンクリート寺社については完成間際まで待って行うとの事であった。色々な条件下で納得する仕事となるといくつになっても修業といった感じであると言う。既に50年のキャリアである。

  昭和26年に東京に来た。中学から始めた。6時30分に起きて23時過ぎまでやった。風呂屋が閉まってしまうのでよく走っていった。
親方はあまり教えてくれなかったが10年間はいました。しつけは親方の父が職人ではなかったが非常に厳しい人でした。38歳で独立しました。
  飾り職人はそれぞれの技があり、タガネの作り方から始まって模様に付ける線等も当然職人によって違って来ます。従って誰が作ったのか分るほどです。持っている道具でも自分独自の物も多く、作品は更に違って来ます。最近は良い道具が無くなって来ました。道具作りも飾り職人の大切な仕事です。
 
  深みのある仕事を心掛けています。
  絶対に大切な事は仕事を好きになることです。そして丁寧に仕事をする事です。

 

職人名 川島利之(かわしま としゆき)
雅号又は銘  
生年月日 昭和10年4月16日
職種(種) 神輿
作品(アイテム) 寺社飾り金具、神輿金具
技数(積)
弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
10年から始まると言った感じです。
金や銀なども使うが微妙に他の金属も使います。微妙な加減に合わせた多種の加工や材質が変わると加工の方法も変わってくる。
技の種類や工程
飾り金具の原料は真鍮など多種に及びます。従って鑞付けだけでも5種類作っています。更に熱の加減など付ける材質の厚味などによっても異なってきます。型打の飾り金具も作ったが考案しても即真似をされる為、最後は安くして対抗することになってしまった。技術的には金工の全ての技術が必要といっても過言ではありません。
現在の立場(役) 生涯現役
次代 他  
   


Copyright (C) 2002 WAZA All Rights Reserved.