角氏は漆の業界の反逆児とも言える挑戦をする。事実作品を見ると、今までの漆容器には無い吹っ切れた力強さが見える変り塗りである。欲しい人にはたまらない魅力に溢れている。 氏の想像力は漆の概念を越えて漆と初めて遭遇した時代にまでさかのぼり塗るという事と、漆の神秘を強く意識しながら作業が始まる。人が何を言おうが関係無い。江戸漆器の強烈な強さを背景に偶然性の美学を求める。今次第にファンが増えており、ますます燃える。名工会では氏の銘“光斎”を使い光斎流とし“光斎塗り”としたい。それほど個性的である。使える漆器は丈夫であり、喜ばれる物でなければならない。しかも使いこなして味か出て手になじむものでありたいと語る。それは従来の技を全く否定している訳では無く、同じように出来ないと思ってもらって良いと言う。こうした発想は多くの漆器の修理をやってきて見えない所で手抜きしている有名漆器も多いことから、それよりも素直に自分の漆論をさらけだした自分流を思い立ったと言う。漆器は食品を美味しくする。ビール等も不思議とまろやかな味になる。これからも伝統の続きを塗師として 楽しみながら歩くと言う。 又、一日の仕事が終了した後でボランティア活動を行っている仲々出来ない事である。
16歳の時、漆芸職人の義理の兄 の所へ子守りなどの手伝いに行って 知り、18歳卒業と同時に弟子入りした。漆の乾く時の匂いが印象的であった。ある程度出来るようになっても、漆の産地、季節、天候全ての要素で色が合わせられないなど色々な 技の難しさがあります。修業は結局一生ということかも知れません。
使える物、江戸漆器として丈夫なことは徹底してこだわる。
主張とか大袈裟な物では無く、考え続けていく楽しさを大切にしたい。
今、技の伝承と弟子の問題から仕事を通して世の中のお手伝いが出来る事を考えています。
準備中ですので始めたらお知らせ出来ます。
職人名
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角光男(かく・みつお)
職人区分
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雅号又は銘
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生年月日
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昭和22年4月19日
職種(種)
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塗師
作品(アイテム)
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技数(積)
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弟子入りしてから手伝えるような状態になるまでの期間
昔と違って仕事の量が少なく、一つの事をやって仕事を覚えていくといったことが出来ない。従って色々やらなければ成らず教える側も手が取られ互いに大変になっている。
少なくても3〜5年はかかる。でも10年はほしい。独立してから苦労します。
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技の種類や工程
一通りの江戸漆器の技と丈夫な塗りを基本にして、今は漆の原点に立ち返り徹底して自分流を研究している。従って技の種類は自分独自のものもあり、常に挑戦と研究です。 特に待っていれば仕事が来る時代では有りません。私の場合創造性を重視していますので勝手な挑戦技は実際どんどん増えています。
現在の立場(役)
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現役
次代 他
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